第4回本の会@俊カフェ
こんにちは。
普段は大学生をしながら、同い年の仲間と文芸の同人活動をしている大江那果(おおえなか、と読みます。ペンネームです)と申します。
さて、2019年3月30日(土)に「本の仕事をしている人で集まる会㏌北海道」(以下、本の会)が開催されました。
今回の開催場所は札幌市中央区にある俊カフェでした。
詩人、谷川俊太郎さんのことばに包まれるようなお店です。
今回も出版関係者や小学校教諭、朗読家や同人活動をしている方など様々な立場の人が13人集まり、お話をしました。今回は、その様子を少しだけレポートしていきます。僕自身が目の前のお話に夢中だったせいで、僕がみた本の会という形でしか進めることができませんが、その点はご了承ください。
最初に幹事である僕から、簡単に今回の会のテーマである「読書とコミュニケーション」について話をしました。
僕がこのテーマを設定したのは、読書を読書としてだけで閉じて完結させるのではなく、人とつながるコミュニケーションツールとして活用してゆくことで、読書に新しい価値を生み出すことができるのではないかと考えたからです
(もちろん、前者の読書の楽しみ方を否定するわけではありません)。
前説を終え、自己紹介や各自の宣伝などを済ませると、いよいよ本格的に会がはじまります。
始まり方がテーマの説明で少し仰々しかったせいか前回の会とは異なり、一人が話して全員がそれを聞くという形になりました。
場所や参加者によって、雰囲気が変わるのもこの会の魅力かもしれません。
歌人の山田航さんが歌会のお話を、小学校教諭の鍛治さんが学校での詩歌の勉強の難しさなどをお話ししてくれました。
恒例の本の交換会では、テーマを意識した本や参加者自身が関わった本、さらには「世界のトイレ」がテーマの本など、実にバラエティ豊かな本が集まりました。
ちなみに、僕が頂いた本は朝倉かすみさんという方が書いた「田村はまだか」(光文社)という本。
いわた書店で行われている有名な「一万円選書」において、多くの方の選書に含まれている一冊であるらしいです。
この交換会、普段手に取らないような本と出会えるいいきっかけです。
頂いた本以外にも、気になる本が何冊もありました。
交換会が終わると、名刺交換をきっかけに皆さん立ち上がって、自分の興味がある人と思い思いにお話をする自由な時間になりました。
席に戻ったあとも、2つの机に分かれてお話が続きます。
僕が参加していた側のグループでは、文学のコミュニティやイベントをどうやって広めていくのかについて話し合いました。
札幌では、様々な文学のイベントが行われています。しかし、それがあまり広く知られていなかったり、コミュニティの一歩外に出ると途端に知名度が下がったりしてしまいます。
そのような状況をどうしたら変えられるかを議論しました。
サイトをつくるとしたら、その形態は? 無理のないような運営のためにどうするか? ……などなど、かなり深いところまで話は及びました。
あっという間に感じられた会ですが、振り返ると4時間近くも行われていました。
つたない進行でしたが、本当にご参加ありがとうございました。
僕は本の会に3回ほど参加しているのですが、一度として同じような会はありませんでした。
けれど、参加者が自分の本の情熱をほかの方々と交わすという点は変わりません。
もちろん喧々諤々といった雰囲気でもなく、終始和やかに会は進みます。
次回の開催時期は未定ですが、今回予定が合わなかったという人も日程があえば、ぜひご参加ください。
また、興味はあるけど不安だな、と思っている方もぜひ参加してみて下さい。
本を触媒にしながら自然と楽しくお話できると思います。こ
の本の会自体が「読書とコミュニケーション」というテーマを体現していたのだと思います。
ちなみに本の会の課題(と言うよりは個人的は望み)として、学生の参加者がもっといたらいいな、と思っています。
僕も同世代がどんなことを考えているのか、とても興味があります。
学生の参加者、求む!