本の仕事をしている人たちで集まる会in北海道

北海道で行われている「本の仕事をしている人たちで集まる会」のブログです。会の様子などを投稿していきます。

第5回本の会@まちライブラリー(千歳タウンプラザ)

こんにちは。
「まちライブラリー@千歳タウンプラザ」の古谷です。
今回幹事として参加させていただきました。
 
幹事となったきっかけは、出版社の寿郎社のお二人と紀伊國屋書店でのトークイベントでお会いした時に、会場がないんですという話を伺い、すぐに「うちで出来ますよ!」と持ち掛けたから。
その後、会場を提供すると幹事になることを知り、何をするのかわからないまま、寿郎社の下郷さんと連絡を取り、チラシを作ったり会場の準備をしたのでした。
 
「まちライブラリー@千歳タウンプラザ」は、千歳駅から徒歩5分弱の場所にあります。
もともと「千歳デパート」と呼ばれていた商業施設で、その後テナントが入れ替わり立ち替わり入っていましたが、2016年にリニューアル。
 
リニューアルの話が持ち上がった際、施設を持っている会社が全国に広がる「まちライブラリー」を知り、ぜひ千歳タウンプラザにも本を通じたコミュニティスペースをつくりたいということで、まちライブラリーが委託を受けて入っています。
面積・蔵書冊数ともに全国ナンバーワン規模のまちライブラリーで、蔵書は寄贈だけで現在24000冊、地域のコミュニティスペースとしてイベント開催などに使われている他、周辺のガイドマップを作成したり、6月1日からはカフェの運営がはじまるなど、開館から2年半たった今も進化を続けています。
 

f:id:honnoshigoto:20190615210903j:plain

まちライブラリー
 
まちライブラリーのイベントは、基本的に参加自由&無料が原則なので、どういった人が参加するかは未知数でした。
いつもどおり、千歳・恵庭で発行されているフリーペーパー「ちゃんと」にも文字情報で告知を入れていただき、千歳市近郊の方にもアピール。
 
また、この日は「ヨミガタリを楽しむ会」の方がおはなし会を開催されていたので、ぜひヨミガタリの参加者が流れるようにと、このイベントの後に「本の会」を設定しました。
 
そして会がはじまってみると、寿郎社の文平さんや北海道ブックシェアリングの竹次さん、ヨミガタリ会に参加していた青木さん、並河さん、森町の教員の鍛冶さん、新冠町図書館の古内さん、まちライブラリー利用者の前道さんがご参加くださいました。
 
特に前道さんは、東京で写研の書体を使った印刷をする会社にいたそうで、アナログな印刷の道具を持ってきてくれました。
「写真植字印刷」という技術だそうで、まさか本の「印刷」の話を聞けるとは!と一同その話題でもちきりに。

f:id:honnoshigoto:20190615210918j:plain

写真植字
前道さんは普段からまちライブラリーを利用してくださっているので、顔を見知ってはいましたが、今回初めてお名前を伺い、話をさせていただきました。
こういったきっかけが、スタッフとしてとても嬉しかったし、千歳で開催してよかったと思いました。
 
また、北海道ブックシェアリング発行の冊子「ぶっくらぼ」、今回の号では学校図書館の例として千歳市立緑小学校が紹介されているということで、竹次さんや古内さんが熱く道内の学校図書館のことを語ってくれたのが印象に残っています。
 
今回は会場がフリースペースだったので、たまたま通りすがった大学図書館の方やライブラリーのサポーターさんにも前道さんの道具を見てもらうなど、自由でゆるい雰囲気の会になったと思います。これもまちライブラリーならではだし、千歳だから参加した方もいたことが嬉しかったです。
札幌以外で開催する良い前例になればと思います。
 
まちライブラリー@千歳タウンプラザは、年末年始以外は開館しています。
今回参加できなかった皆さんにもぜひ足をお運びください。
カフェも(なぜか図書館員が、四苦八苦しながら)営業しております。
お越しの際はご利用いただけると幸いです。